冊子『ひいばあ 空を飛ぶ』を刊行いたしました

2019年9月9日

冊子『ひいばあ 空を飛ぶ』

このたび、合同会社うぇるかむでは、冊子『ひいばあ 空を飛ぶ』を刊行いたしました。

神奈川県から82歳で札幌の娘の家に移り住んできた母「ひいばあ」。娘である「私」と、孫娘「ママ」と、ひ孫ちゃん達との四世代交流の物語です。

A5判 120ページ 1200円(本体価格)

一番身近な家族への『傾聴』
わかり過ぎているからこそ難しい親子間の『傾聴』
『自立支援』をしたいと願う子育て、孫育て、ひ孫育て
ちょっぴり介護が必要な家族への『自尊心の尊重』を実生活の描写によって、物語にしてみました。

目次

ひいばあの決断
ひいばあ、ようこそ札幌へ
ひいばあ、おそらをとんだの?
若年性認知症
スパヘルパーがお手伝いいたします
ひいばあが泣いてる
「おねえさん」と呼ばれた
「間食は一切していません!」
お茶碗を割ってしまいました 買いに行かなくちゃ
「チャイムが鳴っても私は出ません!」
ひいばあの『は』、ぼくもたべたい
「ちびたんには、なにも食べさせてません 」
お箸がどれだかわからない
今日はこれからどこへ行くの?
忘れないうちに
初めて食べた、美味しいねぇ
シャンプーがどれだかわからない
ご馳走お昼ご飯
なんにも、憶えていないの
極端に閉じた質問攻め
ひ孫君6歳、車椅子を押す
ひいばあ、ヤッホー
ひいばあは、召使いじゃないですよ
水道料金が4倍になりました
ミンク鯨のお刺身を食べたい
炭酸水が行方不明に
申し訳ないから洗濯なんかしてもらえない

はじめに

これは、実際にあった私の家族の出来事にほんの少しだけ脚色をした物語です。
台詞は、思い出せる限り忠実に再現してみました。でも、人の記憶ほどあてにならないものはありません。きっと私は自分勝手に都合よく、気障な解釈をして憶えていることでしょう。ですから、本当にあったことなのか、と問われれば、自信を持って『そうです』とはとてもお答えできません。確かこんなような出来事だったような気がします、とさせてください。
『あら、まあ』と笑っていただけましたら幸いです。

私の母、この物語の主人公ひいばあは、心臓にペースメーカーを装着したことにより一命を取り留めた、身体障害一種一級の後期高齢者です。その前には、黄色靱帯骨化症という難病を患い、徐々に歩くことが困難になりました。かれこれ二十数年前に、肢体不自由(両下肢・体幹機能障害)で一種二級の身体障害者に認定されました。

現在のひいばあは、家の中ではなんとか伝い歩くことができますが、せいぜい数メートル。屋外では、右手で車輪付きの歩行杖を持てばわずかな距離なら歩くことができます。もっとも少し歩いただけで、その後の数時間は寝込んでしまいます。

今を楽しんで順当に逝ってもらいましょう、というのが私流の介護です。
食べたいと思えるのならたらふく食べて、「あー、美味しかった」と大満足で逝ってもらいましょう。
やりたいと思うことはなんでもやって、冥土の土産をたくさん持って逝ってもらいましょう。
『また後で』はないものと覚悟して、そのときを大切に過ごしましょう。
決してやり残したことを後悔しないように、私達もとことんひいばあにおつきあいしましょう。
ひいばあに、振りまわされましょう。

幸いなことに、私には「娘」という最強の助っ人がいてくれます。私が家を留守にしてばかりいるのに母親であるひいばあと同居していられるのは、我が娘がそのお世話のほとんどを請け負ってくれているおかげです。
私はテキトーに母親の世話をした振りをして、仕事を口実に娘に母親を託しています。
「祖母と孫」の関係は、母と娘の関係よりも柔らかくて丁寧で思いやりにあふれているように感じられます。幼い頃に祖母にかわいがられた記憶、学生時代に祖母の家から学校に通った記憶。そんな思い出が、孫娘の優しさを育み続けているように思えます。

私と娘はいつも話しています。
「ひいばあに、あれはダメ、これはダメとは絶対に言わないようにしようね」
「八十過ぎまで長生きできたんだもの、もういつでもお迎えに来てもらってもいいよね」
「ひいばあの財産は、ひいばあが遣いたいように遣わせようね」
そんな覚悟でひいばあの望みを全部聞き入れてきたら。なんということでしょう。ひいばあは、どんどん元気になっていくではありませんか。
「これじゃあ、私たちの方が先に疲れ果ててしまうかもね」
娘とそんな冗談が言える幸せ。笑い合える幸せ。

おかあさん、娘でいさせてくれてありがとう。
ようこそ、札幌へ。うぇるかむ。

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